新緑の季節

 個人の確定申告が終わり、桜が満開になり、そして新緑の季節です。桜の時期もよいのですが、新緑はなんともいえない清々しさがあってよいものです。会計事務所にとっては、5月は、3月決算の会社の5月確定申告の月で、第二の繁忙期です。忙しいことは、ありがたいことです。

 講談社現代新書、共同通信社経済部記者 橋本卓典著「捨てられる銀行」を読みました。金融検査マニュアルさえ守っていれば大過はなく、担保と保証を活用して低金利での貸出競争に明け暮れている地銀の現状(顧客にできる提案が、貸出金利の低さだけの地域金融機関)と森信親金融庁長官がこの現状をどう変えようとしているかを書いています。稚内信用金庫等の地域金融機関としての取り組みも紹介しています。よい本です。読んでいる途中から、地方銀行を会計事務所に置き換えて読みました。地銀だけでなく、地域とともに存在する会計事務所としてどうあるべきか、考えさせる本です。   2017.5.9